現金化のキャンセルの仕方
消費者センターに寄せられる現金化取引の相談のうち、取引後にキャンセル(払い戻し)できないという相談は多いです。
現金化取引の多くはインターネットを介して行われますが、一度手続きを完了してしまうと、業者側に非がない限りキャンセルできない可能性があります。
実際にキャンセルできるかどうかは、業者によって異なりますが、それについて聞かないまま取引してしまい、あとで「やっぱり現金が用意できたから要らない」ということになっても、要求が通らない場合もあります。
とはいえ、優良店と呼ばれる業者であれば、キャンセルに応じてくれるところがほとんどです。
業者がキャンセルに応じてくれた場合、まだ銀行口座に送金されていない場合は何もしなくていいですし、もしも送金されてしまった場合は、そのお金に手を付けず、業者の指示に従って現金化された金額をもとに戻しましょう。
あとはクレジットカードの取引自体がキャンセルされているか確認するだけです。
クレジットカード会社と業者側の手続きの関係上、一度取引完了ということになり、払い戻しが翌月になる場合もあります。
いつ払い戻しされるのか、必ず確認しておきましょう。
もしも、現金化業者とは関係のないA店で商品を購入し、現金化業者であるB店に売るというような場合は、まずはA店に対してキャンセルを申し込みます。
まだ商品を発送していない場合、比較的スムーズに取引を中止できます。
A店での取引を中止できたら、B店に連絡して「事情があってキャンセルした」と言えばいいだけです。
この場合、B店はリサイクルショップ同様ただの古物商ですので、消費者が商品を持ってこない限り、取引自体始まっていないといえるでしょう。
しかし、B店に商品を転売し、現金を受け取ってしまった場合は、キャンセル自体できない可能性があります。
特にB店が転売された商品を他の業者に売ってしまった場合は、もう不可能です。
もしも取引後にキャンセルしたいと思ったら、なるべく早く連絡することをおすすめします。
基本的に、キャンセルの対応については、業者によって方針がまったく異なるので、申し込みの際に必ず確認しておくことが大切です。
また、「サービスを誤解していた」「取引の時、利用規約を読まなかった」など、利用者の勘違いによりキャンセルすることがないよう、取引内容についてしっかり確認することが大切です。
ただし、取引後に一方的に還元率を下げられるなど違約行為があり、なおかつキャンセルしてくれないという場合は、詐欺の可能性がありますので、通常とは違う対応が必要になります。